【第3節 vsI神戸:試合後コメント】
〇本並健治監督
決定的なチャンスの数は、ウチもINAC(神戸レオネッサ)もそんなに変わらなかった。だから、差はチャンスに(点を)取り切れるかどうか。そこが一番の課題。
それには、やはりビルドアップをもっと落ち着いてやること。それからセットプレーで集中すること。気が抜ける瞬間がある。
とはいえ次につながるゲームになった。いろんなベースができたし、ビルドアップもできるようになってきた。
でも、ウチはまだ勝っていない。点も1点しか取れていない。勝たないと話にならない。この世界は結果がすべて。いい試合をしても、勝ち点3を取らなければ始まらない。だけど、確実にステップアップはしている。次戦までの1週間、もう一度、勝利できるようやっていく。
〇虎尾直美選手(キャプテン)
チャンスを決め切れなかったのがすごく残念でしたけど、全員が同じ方向、精神的にも戦術に関しても同じ方向を向いてプレーできたのが良かったと思います。
今日は、9人、10人でしっかり守って、ボールを奪ったら前の(丸山)桂里奈さんに当ててカウンターを狙いました。前の2試合とはまた違う戦術でしたが、相手のほうが力が上だと試合前から分かっていた中で、それに対する戦術をしっかりとできたし、チャンスも作れました。
次は点を取って、勝ちたいです。これまでだと、失点をすると崩れて、失点を重ねてしまうことが多かったのですけど、今日は3点で、しっかりとは言えないけれど、流れを持っていかれずに切り替えていけたのが良かったと思います。そういういい部分を今後も続けて、あとは攻撃のチャンスにしっかり点を取れるように精度を上げていきたいです。
〇丸山桂里奈選手
(立ち上がりと前半15分頃からと、プレーを変えた?)
(本並健治)監督からは、もともと、ボールを受けたら前を向いて自分で仕掛けるように言われていたのですが、試合開始時点では相手の戦術なども分からなかったので、最初は簡単に(ボールを味方に落とすなど)プレーしました。
でも1トップだったので、結局、自分がしっかりボールをキープして、前を向いて仕掛けていけるようにしないとな、ということは最初から意識していました。監督からも自分で仕掛けることをハッキリと求められていたので、それだけに集中してプレーできました。
(今シーズン、チームの変わったところは?)
チームメイトとのコミュニケーション、チーム力が、チャレンジリーグを経験して高まりました。レベルが下のリーグを戦ったことで、うまくまとまったと感じます。勝てる相手に、絶対に勝たなければならないのがチャレンジリーグ。なでしこリーグでは、もちろん勝たなければいけないんだけど、なでしこはレベルが上がるのでチャレンジリーグとは状況が違う。そういう部分で、1年、チャレンジリーグを戦って、なでしこリーグ時代のスペランツァにはなかったひたむきさ、がむしゃらさ、忍耐力がチームとして身についたのかなと思います。
負けてもちろん悔しいし、もっと行けたなと思うところもあるんですけど、今日見えた課題は絶対に次の試合に生かせるし、また次戦に向かうこの1週間で修正できるという自信が今の自分たちにはある。
今季は1試合1試合、すごく良くなっているなと感じます。開幕戦で(日テレ・)ベレーザに負けた時と、今日負けた時の感覚が、みんな全然違う。本当に、いいチームになってきたと思います。
ベレーザ戦も伊賀(フットボールくノ一)戦もチャンスはあったし、先に2点を取られたけど、ズルズル失点せずに1点返した。点を取られても、メンタル的にチームがまとまっているので、やられても絶対にやり返すんだという気持ちが今まで以上にあります。あとは、畳み掛けて点を取れないのが、勝つための課題。
自分がゴールを決めたのも嬉しいけど、それよりも何よりも、得点しても負けたら仕方がない。自分が得点して、チームが勝てるように、もっとゴールに貪欲になりたいと思います。
〇秋葉夢子選手
ベレーザ戦も伊賀戦もチャンスはあったけどなかなか点が取れず苦しかったのですが、こうやってINAC(神戸レオネッサ)相手に点が取れたことは自分たちの自信になるし、今日はチャンスも作れていたので、次につながる試合だったなと思います。
INACは代表選手ばかりだし、技術も高く、サッカーを知っている集団。だけど自分たちも負ける気がしなかったし、勝ちたい思いで戦っていた。その思いがチャンス、そして点につながったのだと思います。3失点はしたけれど、たぶん、前ならもっとたくさん失点していたと思うんです。だけど今日はそれ以上は失点を重ねず、みんなで声をかけ合って、試合の中で修正できた。それがよかった。
応援してくださる方の数が多ければ多いほど、みなさんの応援を体感でき、「やらなければ」という責任感のような気持ちがより一層強まります。今は相手がどこであろうと勝ちたい気持ちが一番。勝って、高槻の皆さんと一緒によろこびたいです。