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「スペランツァFC大阪高槻『活動支援金』」募集に関する記者会見 質疑応答全文

いつもスペランツァFC大阪高槻を応援してくださり、まことにありがとうございます。
本日7月30日(木)に行いました「スペランツァFC大阪高槻『活動支援金』」募集に関する記者会見における、質疑応答の全文を掲載いたします。

○=記者の皆さまから頂戴したご質問

○目標額の内訳をもう一度お願いします。
 支援金として、広く一般の皆さまから、金額を問わず集めさせていただきたいのが1,000万円。
 それからスポンサー様。今回の公表によって募集をさせていただくのですが、こちらが2,000万円。
 合計で3,000万円を目標としています。

○募金に関しては、別で考えている?
 当初、募金と支援金と区別しようと考えていたのですが、支援金の中に募金も含める形で進めさせていただきたいと思います。

○3,000万円の不足金、大きく圧迫しているのは?
 使途としては人件費と遠征費が大半とお考えください。

○3,000万円は、クラブの運営費としては全体の約何%にあたる?
 かなりの部分を占めると思います。月々、だいたい、これはその月によって違いますけれども、大体600万円ぐらいが運営費として必要です。

○運営費、遠征費、人件費。現段階では回せている状態?
 正直申し上げまして、すでに未払いも発生しているのは事実でございます。細かい内訳については差し控えさせていただきます。

○未払いは、選手、スタッフへの人件費も?
 はい、それも含まれています。
 選手は、プロ契約は丸山桂里奈だけですが、監督、コーチも含まれております。

○監督や丸山選手、スタッフの方、それぞれにどれぐらいの未払いが? 期間や金額は?
 細かいことは申し上げられませんが、大体2ヶ月とお考えください。
 そうした状況でもやってくれている監督、選手、スタッフには大変感謝しております。彼らの想いに応えてやりたい、それだけです。

○2ヶ月というのは皆さん共通(の期間)?
 いえ、それぞれによります。

○監督はどれぐらい?
 2ヶ月とお考えいただけたら。

○2ヶ月の何が?
 報酬の未払いとお考えください。

○スタッフ、丸山選手は?
 それぞれについては、差し控えさせてください。

○支援金は、法人の方が支援したいと考えた場合、スポンサーとは別の枠の、支援金という形で受けるものか?
 企業さんがどういう意向を持たれているかによります。
 広告宣伝ということであればスポンサーとしてお受けします。純粋にご支援ということになれば、支援金となります。

○支援する企業に対しては、例えば、Jリーグで議論になったような、お酒の販売や遊戯店だとか、そういう企業の支援もお受けになるのか?
 それはリーグの確認を取る必要があると思います。この業種がどう、ということは今は申し上げられません。

○リーグの基準に則る?
 リーグ側に確認いたします。

○これだけ大幅な運営費の不足が発生した要因は?
 私の、本当に、甘いところでございましたが、今年に入り、スポンサーを引き受けてくださるだろうと考えていたところ、あるいは新規スポンサー開拓できるだろうと考えていたところが、成約に至らなかったということです。

○クラブの収入としては、昨年より減っている?
 大きなスポンサーという意味で、無くなったことは当然ながら大きいです。細かい地道な活動については昨年よりも、地道な活動そして収益は昨年より上がってきていると思います。

○先ほど言われたスポンサーというのは、去年までやられていたところなのか、新しいところが思ったよりつかなかったのか?
 両方あるかと思います。

○この期間中にこれだけの額が集まらなかった場合、今後のリーグへの参戦を中止することも考えている?
 いろんなことは、考えられるとは思います。ただし、そうした最悪のこともありますが、今現在、選手たちが頑張っているわけですから、その環境を守ってやる。それが一番で、そのために今日、皆さんにお願いをしています。

○リーグ撤退の可能性もあると感じられますが、そう受け取っても?
 それは最悪の場合、という、あくまで受け取り方だと思います。私としては、そうならない、そうしないようにするために、今日こうして(会見を)行っています。最悪のことを避けるという意味での、今日この場です。

○チャレンジリーグに降格してから、1部リーグに戻ってきて、普通に考えるとスポンサー収入は前向きな要素、集まりやすいのかと感じるが、なかなか集まらなかったというのは、想像以上に環境が厳しいのか?
 環境というより、私の努力不足だったと思います。もっとやれることはあったでしょうし、動けるところもあったと。

○8~12月の運営資金としておよそ3,000万円が不足する見込みだと、ざっくりいうと年間だと6,000万円程度が恒常的に不足する環境なのか?
 もともと、例えば私ども、その年度によって違いますが、一昨年だと1億円ぐらいの年間規模で運営していました。それを去年は絞りながらやってきました。ということは、毎年、数千万円規模の大きなスポンサーがなければ運営できないのは事実です。

○運営資金は、何にどれぐらい使うのか?
 例えば、人件費と遠征費、これでかなりの部分を占めるとお考えください。それで7~8割、必要になってきます。もちろん、月によって違いますが。

○選手、監督、スタッフに説明した際の反応は?
 昨日、正式に、本日記者会見を開いて支援金のお願いをすると、選手・スタッフにグラウンドで伝えました。ただ、短い言葉、時間での説明でしたので、どこまで、十分、選手たちに理解してもらえたかは分かりません。(選手、スタッフたちが)まだまだ、「これからどうなるんだろう」という不安を持っているのは確かです。それをこれから払拭してやれるような行動、言葉を掛けることが今、大事だと思っております。

○監督が2ヶ月未払いとのことだが、スタッフなどそれより長かったり短いことも?
 それは個人に関わることですので、申し訳ありません。

○ワールドカップで準優勝したりと、「なでしこブーム」と言われていますが、経営する側としてはそういうブームは感じているのか? あまり影響はないと見ているのか?
 準優勝した後、リーグ戦が再開しましたが、その時には、話題性がある、ブームが来ているなと感じもしました。また、事務所におりましても、来られる方の雰囲気を見ていても、それは感じております。

○準優勝は、今回の支援金募集にあたってプラスに働くのか?
 ぜひ、それはプラスに働いてほしいと考えております。

○今回、この取り組みがうまくいき今シーズンを乗り切った後、来年以降についてはどのようにお考えか?
 ぜひ、そのまま続けられるように、引き続きご支援いただける方にお願いしてまいりたいと思います。来年も引き続き継続する、参戦する意思も含めて活動したいと思っております。

○それは、募金を続けることによって、ということか?
 いえ、それは今年だけの話です。来年は、維持するためにはもっと確定したうえで、こうしたことが起こらない経営体質が必要です。

○このような状態に、今年は経営が厳しそうだとなったのはいつ頃?
 シーズン当初からスポンサーとの交渉等々やってまいりましたが、本当に厳しいなと実感を得たのは5月です。

○昨年までチャレンジリーグで、今年は昇格。一般的に考えると、上に上がったほうがスポンサーなどがつきやすくなるイメージがあるが?
 普通はそうだと思います。それがつかなかったのは、私の努力不足です。

○チャレンジリーグとなでしこリーグで運営経費にかなり差も? どれぐらい? 何倍?
 もちろんあります。何倍という単位まではいきませんが、それは個々のチームがどういう運営をされるかによりますね。
 我々ですと、昨年も試合を有料試合にする、それから遠征についても昨年はなでしこ1部と同じ経費を使ってまいりました。そのあたりを、チャレンジリーグだからこのぐらいの規模にする、というのであれば、経費は削減できるでしょうし、それは会社の考え方だと思います。

○高槻さんに関しては、今季は昨季より運営経費が上がっているのは間違いない?
 運営経費としては、昨年と比較して、そういう意味では、そんなにめちゃくちゃ上がったわけではありません。昨年も有料試合を開催して、しっかりした取り組みをしてまいりました。

○今回、こういう資金の募集がうまくいかなかった場合、チームはどういうことになるのか?
 先ほども申した通り、いろんな捉え方、考え方があると思います。最悪の事態というのもあるでしょう。ただ我々は、そうしたくないという思いで、これから取り組んでいくというわけです。

○最悪の事態というのは、どういう事態?
 先ほども申し上げました通り、リーグ戦に参戦できないということも、起こりうるでしょうけれど、でも、我々は、それをするために今日会見をしているのではない。

○(場合によっては)チームは解散という扱いになるのか?
 それは一概には言えません。いろんなやり方があると思います。チームだけを存続させるやり方もある。ただ、基本は、チームを存続させることが第一ですから。そのあと、方法論というのはあると思いますが。

○こういう状態になった場合、なでしこリーグからの支援はない?
 なでしこリーグそのものが、非常に潤沢な資金を持って運営しているわけではなく、本当に、なでしこリーグも精一杯の知恵を絞って皆さん運営されています。ですので、特に、救済するという項目はございません。